Esophageal Cancer

食道がん

初期症状の気づきと適切な検査・治療で、早期発見・早期治療につなげます。

食道がんとゲップの関係は? 初期症状!?

Early Signs and Daily Clues

代表的な初期症状を把握し、見逃さないようにしましょう。

ゲップは初期サインの一つ?

食道がんの初期には自覚症状が乏しいことがありますが、ゲップの増加や のどの違和感、飲み込みづらさ(嚥下困難)がヒントになることがあります。ゲップ自体は誰にでも起こる現象ですが、 頻度が増えた/他の症状もあると感じたら、早めのご相談・検査をおすすめします。

このような症状はありませんか?

  • のどがしみる感じ・違和感
  • 飲み込みづらさ(嚥下困難)
  • ゲップが増えた
  • 声がれ(嗄声)
  • 体重減少
  • 胸や背中の痛み

気になる症状が続くときは、胃カメラ検査をご検討ください。

食道がんとは?

What is Esophageal Cancer?

病気の基本を押さえ、適切なフォローにつなげましょう。

食道がんは、のどと胃をつなぐ食道で発生するがんで、食道の上皮細胞から生じます。日本では 扁平上皮がんが多く、逆流性食道炎の遷延で生じるバレット食道を母地とする 腺がんも存在します。

主な原因・リスクとして、飲酒・喫煙、肥満、長期の胃食道逆流症(GERD)とバレット食道、腐食性食道炎の既往、遺伝的素因などが知られています。 早期のうちに発見できれば、侵襲の少ない内視鏡治療で根治を目指せる可能性が高まります。

食道がんの原因は 遺伝も関与する!?

Risk Factors

主な原因とリスクを理解し、予防と早期対応に役立てましょう。

遺伝的要因

血縁者に食道がんの既往がある方は、一般よりも発症リスクが高いと報告されています。生活習慣の見直しと定期的な内視鏡検査が重要です。

喫煙

タバコ煙に含まれる発がん性物質は食道粘膜を傷つけ、がん発生のリスクを高めます。禁煙は最も効果的なリスク低減策のひとつです。

飲酒

アルコール代謝で生じるアセトアルデヒドは発がん性を持ちます。お酒で顔が赤くなりやすい体質(フラッシャー)の方は特に注意が必要です。

過度な肥満

肥満は胃酸逆流(GERD)を助長し、慢性的な炎症を通じて食道がんのリスクを押し上げる一因と考えられています。

バレット食道

逆流性食道炎が長期化すると、食道下部の粘膜が胃粘膜様に置き換わることがあり(バレット食道)、腺がんの母地となり得ます。

腐食性食道炎

強酸・強アルカリの誤飲やアルコール誤飲などで食道粘膜が傷害されると、長期的にがん化リスクが高まることが知られています。

食道がんの検査・診断

Examination and Diagnosis

適切な検査で現状を評価し、必要な治療につなげます。

問診

症状、生活習慣(特に飲酒・喫煙)、既往歴・家族歴、服用中のお薬について詳しくお伺いします。

胃カメラ検査

上部消化管内視鏡で食道〜胃〜十二指腸を観察し、病変の有無を確認します。必要に応じて組織採取(生検)を行い、病理検査で確定診断します。

鎮静下での精密検査

鎮静剤を使用することで、苦痛の少ない精密な観察が可能です。検査の安全性に配慮し、体調やご年齢に合わせて適切に調整します。

当院の内視鏡検査

  • 高画質内視鏡による詳細観察
  • 拡大観察を併用した精度の高い診断
  • 必要時の生検による確定診断
  • 鎮静を用いた苦痛の少ない検査
胃カメラ検査の詳細はこちら

食道がんの治療

Treatment Options

状態に合わせた治療を選択し、継続的にフォローします。

内視鏡的治療

早期の食道がんは、内視鏡的粘膜切除術(EMR)内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など、内視鏡を用いた切除で治療可能な場合があります。 体への負担が少なく、病変の局所制御が期待できます。

手術

進行度に応じて外科的切除が選択されます。状況によっては、術前化学療法で腫瘍を縮小させた後に手術を行うことがあります。 低侵襲手術の適応が検討されることもあります。

化学療法・放射線療法

全身状態や病期により、抗がん剤治療放射線療法が選択されます。 手術前後の補助療法として用いられることもあります。

診断後は速やかに適切な治療が受けられるよう、病状に応じて連携医療機関をご紹介します。 まずは当院へご相談ください。

食道がんを早期発見するために

Importance of Early Detection

病気の基本を押さえ、適切なフォローにつなげましょう。

早期発見・早期治療の意義

内視鏡的治療や手術で切除できる段階で見つかった食道がんは、予後が非常に良好とされています。だからこそ、症状が乏しい早期のうちに発見することが大切です。

発症年齢と性差

発症率は30代から徐々に上昇し、60〜70代でピークを迎えます。男性に多いものの、30代女性でも発症する可能性があり、注意が必要です。

検査受診のすすめ

飲酒・喫煙の習慣がある方、逆流性食道炎の症状が続く方、バレット食道を指摘された方は、定期的な胃カメラ検査でのチェックをおすすめします。

まずは内視鏡専門医へご相談ください

当院では、内視鏡専門医による、正確で苦痛の少ない胃カメラ検査を提供しています。